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下呂・益田清風高校、創作民話で全国最優秀賞-最優秀学校賞も受賞

「地域の伝承文化に学ぶ」コンテストで受賞した益田清風高校の生徒たち

「地域の伝承文化に学ぶ」コンテストで受賞した益田清風高校の生徒たち

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 岐阜県立益田清風高校(下呂市萩原町)総合学科言語文化系列3年の生徒たちが創作した民話が12月8日、「地域の伝承文化に学ぶ」コンテストで最優秀賞に輝いた。主催は国学院大学(東京都渋谷区)、高校生新聞社(東京都町田市)。

 全国の高校生を対象に、地域の伝説や祭りなどを基にした文化作品を集め審査する同コンテストは今年で9回目。全国36校から「研究レポート部門」「創作民話部門」団体・個人合わせて538点の作品が寄せられた。同校は7年連続で参加し、創作民話部門(団体の部)での最優秀賞受賞は2年ぶり2回目となる。

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 受賞作品の「ふるさとの夢十夜」は、3年生社会探求専攻の生徒11人が自らの居住地域に伝わる祭りや民話・説話から着想し、今年6月から現地調査や資料研究を重ね独自にアレンジを加えた物語集。

 内容は、中津川市加子母(かしも)に伝わるナメクジを参拝する奇祭「なめくじ祭り」を題材に勇猛な武士と美しい女性の悲恋を描いた「蛞蝓(なめくじ)」、高山市の昔話「味噌(みそ)買い橋」をモチーフにした炭焼き男のハッピーストーリー「夢」など10話。短いながらも恐ろしく、不思議な魅力を持つ夏目漱石の著作「夢十夜」に倣った夢物語構成となっている。

 制作に関わった生徒たちは「まさかの最優秀賞受賞に驚いた。短い文章の中で物語の整合性や他人への伝わりやすさを考えた編集作業では、国語力の大切さを感じた。調査研究では、よく知っているつもりの昔話にもパターンが数種類あるなど興味深い地域文化をたくさん知ることができて楽しかった」と振り返る。

 指導に当たった中村浩一教諭は「足を使って得た知識を生かしたオリジナル性が評価につながったのでは。生徒たちには今後も、地元を知ることで自分の存在を確認してもらえれば。一連の創作作品でいずれは紙芝居などを作り多くの人に紹介したい」と話す。

 同校はこのほか、民話創作部門(団体の部)で2年生制作班の作品「帯が平の大蛇」が入選、研究レポート部門(同)で3年生地域研究班の「さいとりさし~加子母の伝承文化」が佳作に選ばれ、最優秀学校賞を受賞した。

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